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柔軟剤の香りで体調不良――過敏症と「香料公害」


fragrance.jpg近年、アロマや芳香の効能を謳った強い香りの商品が人気です。

けれどもその一方で、洗濯の際に使われる柔軟剤や芳香剤により、気分が悪くなったり体調を崩したりする被害が相次いでいるといいます。

国民生活センターの発表によると、2000年度後半から、柔軟剤の匂いに関する相談が急激に増加しているそうです。





その中には、自分の用いた柔軟剤や芳香剤によるだけでなく、他人が使用している香り被害を受けたという訴えも多数見られるといいます。

具体的には、「柔軟剤を入れて洗濯したタオルで顔を拭いたら、咳が止まらなくなった」「洗濯の際に気分が悪くなった」「隣人の洗濯物の匂いがきつく、頭痛や吐き気がする」「擦れ違った人の芳香臭で、立っていられなくなり、その場にうずくまってしまった」等々…。

柔軟剤や芳香剤に使われている香料には、有機化合物が含まれているものが多く、柔軟剤を用いて洗濯した衣服を室内で干すと、揮発性の有機化合物の濃度が明らかに上昇するという内容のデータも出ているそうです。


すでに、ホームページやポスターで注意を呼びかけている自治体もありますが、メーカー側も「製品の安全確認はできている」としながらも、今後は、香料に対する過敏症の存在を消費者に啓発していくよう対策を取るとのこと。

しかしそもそも、衣服の強い香りは日常生活に絶対不可欠なものでもないので、少しでも人体に悪い影響を与える可能性のある製品は売らないよう、メーカー側が自粛すべきではないでしょうか。





もし本当に“よい香り”を求める消費者のニーズに応えるなら、消費者の健康にも十分配慮した安全な商品のみを販売すべきでしょう。

従来のように、単にコストも手間もかからない工業的な香料や添加物類に安易に依存するのではなく、健康志向やナチュラル志向を「本質的に」追求した商品開発が、今後は求められるものと思います。


有機化合物ではなく、天然ハーブのみを用いた製品を開発する (もちろん天然だからといって過信は禁物ですが)。

あるいは汗臭さや加齢臭をマスクするために芳香剤を使うケースもあるので、香りで元の悪臭をごまかすのではなく、悪臭そのものを解消できるような製品を編み出す。


単に売上を上げるのではなく、消費者の心身の健康を良心的に鑑みながら、社会の流れに見合った商品を提供するのがメーカーの果たすべき役割だと思うのですが、いかがでしょうか?

※参考:国民生活センター「柔軟仕上げ剤のにおいに関する情報提供






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