パクチーは、エスニック料理にはとてもなじみ深い香味野菜です。
清涼感ある香りが
食欲を増進し、強い抗菌作用で食中毒をも予防するなど、南米や東南アジアなど暑さの厳しい国々では日頃の食卓に欠かせないヘルシー食材です。
近年の研究により、
驚異的なデトックス効果や大豆同等の抗酸化力をはじめ、
美肌や生活習慣病予防までありとあらゆる効果・効能を期待できることが分かってきました。
日本では「カメムシの臭い」等と言われ敬遠されることもしばしばですが、これほどの個性的な強い香りにこそ、たくさんの優れた効能が秘められているのをご存じでしょうか?
この記事では、そんな
パクチーの臭い成分が発揮する素晴らしい健康&美容効果・効能の数々を、
他のどこのサイトよりも詳しくご紹介したいと思います。
【目次】
★見出しタイトルの一覧です。
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1.消化器官を活性化します! 食欲増進・消化促進・健胃効果・整腸作用
2.菌やウィルスを撃退します! 抗菌・殺菌・抗ウィルス・抗感染・消臭効果
3.炎症を抑えて痛みをやわらげます ― 鎮痛・抗炎症の効果
4.心を静め、落ち着きと安らぎをもたらします ― 抗うつ・抗不安・鎮静・リラックス効果
5.その他 ― 驚きの美容効果や抗がん作用まで!?
① 血行の促進
② 皮膚弾力の回復 (肌の保湿)
③ 女性ホルモンの分泌を促進
④ 血圧降下作用 ― 高血圧予防の効果
⑤ 抗がん効果
6.パクチー関連記事のご紹介
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1.消化器官を活性化します! 食欲増進・消化促進・健胃効果・整腸作用
リナロールとゲラニオールは、ともに消化器官に働きかけ、胃や腸を丈夫にして消化活動を活発にしてくれます。
特にリナロールには、交感神経を活性化して唾液を分泌させる作用があるので、
食欲増進に繋がります。
もちろん
夏バテにも効果的。
南米やインド、東南アジアなど熱帯地域で、パクチーがよく食べられている大きな理由の一つです。
さらにリナロールには、
腸内に溜まったガスの排出を促す整腸作用もあります。
また、香り成分の効能ではありませんが、
強力なデトックス作用により、肝臓の代謝や解毒をつかさどる酵素の働きを阻害する重金属類を排出することで、
肝臓の代謝力・解毒力を高めて肝機能を回復する効果がパクチーには強いです。
2.菌やウィルスを撃退します! 抗菌・殺菌・抗ウィルス・抗感染・消臭効果
リナロール、ゲラニオールともに
強い抗菌や殺菌作用があります。
強い殺菌・抗菌作用を持つアロマオイルとしてはラベンダーが有名ですが、このラベンダーにもリナロールとゲラニオールが両方含まれています。
ですので、パクチーにも似たような効果が期待できるわけですね。
例えば、パクチーを食べることで歯周病を予防し、口臭を抑える効果が期待できます。
また、食欲増進効果のためにパクチーは暑い国々でよく食べられていると先に述べましたが、実は強い抗菌効果で
食中毒を予防する意味もあるのです。
特に
リナロールには、抗真菌・抗ウィルス作用があります。
また、免疫系に働きかけて
免疫力をアップする効果があるそうです。
そのため、風邪やインフルエンザなど感染症予防ばかりでなく、気管支炎や咳にも有効とのこと。
食欲不振や食中毒が気になる夏場ばかりでなく、免疫力が下がりがちな冬場にもパクチーは重宝しそうですね。
ちなみに体臭予防に関して言えば、ゲラニオールやリナロールは
摂取し続けることで体内に吸収され、汗腺を通して 皮膚から香りを放つようになるのだそうです。
ゲラニオールは、甘美なバラの香りの代表的な成分。
リナロールも、バジルやタイム、ベルガモット等に多く含まれ、大変清々しいよい香りを放ちます。
美容を気遣う女性ばかりでなく、
体臭が気になる男性の方にもパクチーは大変おすすめです。
3.炎症を抑えて痛みをやわらげます ― 鎮痛・抗炎症の効果
パクチーの香りには、
炎症を抑え、痛みを和らげる効果があります。
昔から中国でも、リューマチなど関節炎を緩和する生薬として用いられてきた経緯があります。
ストレス性の頭痛や偏頭痛にも効果があるそうです。
4.心を静め、落ち着きと安らぎをもたらします ― 抗うつ・抗不安・鎮静・リラックス効果
ゲラニオールやリナロール等、パクチーの香り成分には、
心の不安を鎮め、落ち着きと安らぎをもたらす効果があります。
ローズの甘い芳香やバジルの清々しい香りを思い起こしていただければよいかと思います。
ゲラニオールは、かぐわしいバラの匂いの主要成分。
リナロールも、バジルやタイムに多く含まれる清々しい香り成分です。
特にリナロールには、
心を活性化する効果と鎮静する効果、両方が備わっています。
悪いことがあって落ち込んだとき、ストレスで精神的に疲れたときなど、心をリフレッシュやリラックスしたいときには、リナロールの香りが心を癒し、新たな気力を与えてくれます。
5.その他―驚きの美容効果や抗がん作用まで!?
① 血行の促進
リナロールには、
交感神経や副交感神経を活性化する作用があります。
通常、交感神経は体の活動を活発にし、副交感神経は逆に鎮静させ、体を落ち着かせると言われます。
この相反する2つの作用が両輪となり、内臓や血管の働きをその時々に応じて適切に維持しています。
リナロールは、交感神経を活性化しつつ、心臓や血管など
循環器系の働きを活発にします。
また、同時に副交感神経にも作用して、
末梢血管を広げることで血の巡りをよくしてくれるのです。
血行がよくなれば皮膚の代謝も進み、
肌荒れ・くすみ・冷え症・むくみ等の改善効果も期待できます。
② 皮膚弾力の回復 (肌の保湿)
ゲラニオールには、
皮膚から水分が蒸発するのを抑え、潤いを保って皮膚を柔らかくする効果があります。
さらに先ほど
『抗菌&殺菌・消臭の効果』の項で述べましたように、ゲラニオールやリナロールには、
毎日摂取していると体内に吸収され、汗腺から香りを放つようになる作用があります。
パクチーを普段の食事に少しずつ取り入れれば、
お肌の潤いを保ち、なおかつ微香の漂う素敵な美肌を手に入れることも期待できるでしょう。
③ 女性ホルモンの分泌を促進
ゲラニオールには、女性ホルモンの一つである
「エストロゲン」の分泌を促進し、
ホルモンバランスを適切に保つ働きがあります。
これは女性には嬉しいですね (●^^●)
エストロゲンには、
●女性らしい丸味を帯びた体つきをつくる。
●肌をきめ細やかにする。
●妊娠に備えて子宮内膜を厚くする。
●精子が子宮内に入りやすいよう、頸管粘液の分泌を促す。
…といった、女性らしさや魅力、そして女性としての性機能の調節をつかさどる重要な働きがあり、女性にとってなくてはならない大切なホルモンです。
ゲラニオールによってこのエストロゲンの働きが高められ、
更年期障害の予防も期待できます。
④ 血圧降下作用 ― 高血圧予防の効果
リナロールには血圧を下げる効果が認められており、アロマテラピーの分野でも高血圧予防に有効と言われています。
後述のように、パクチーには
カリウム も多く含まれており、
体内の余分な ナトリウムを排出 することで血圧を正常に維持してくれる働きもあります。
リナロールとカリウムのダブル効果で、パクチーは高血圧の予防にも一役買ってくれそうです。
⑤ 抗がん効果
これはちょっと驚きですが、ゲラニオールやリナロールなど
ハーブに多く含まれる香り成分の一部には、顕著な抗がん作用を示すものがあるようです。
抗がん剤の量を減らすべく、このような精油との併用を検討している医師の方もおられるようです。
特に
ゲラニオールは、“5‐フルオロウラシル”と呼ばれる抗がん剤と一緒に投与することで、この
抗がん剤の効き目を強くしたり、ガン細胞株での薬剤の吸収を促すことが研究で報告されています
(大腸ガンの場合)。
また、ゲラニオールをはじめ、料理用のハーブやスパイス類に一般的に含まれる揮発性オイルは、
肝臓における メバロン酸の合成を阻害 して腫瘍の増殖を抑える作用があるそうです。
メバロン酸の合成を妨げるということは、コレステロールの生成も抑制されるということなので、
ゲラニオールは動脈硬化や脂質異常症の予防にも効果が期待できると言えます。
6.パクチー関連記事のご紹介
2016-07-09 16:18
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