近年、海外でも 海藻が大ブームを巻き起こし、スーパーフードの一種として毎日の食卓に取り入れる有名女優やセレブも増えているとか。
昆布・ワカメ・ひじき・もずくなど、どれも低カロリーで栄養価の高いものばかりです。
しかし、そんな海藻類の中でも、いま最も脚光を浴びているのは、何と言っても
「アカモク(=キバサ)」でしょう。
最近の研究で、他の海藻に比べても圧倒的にヘルシー成分が多く、
ダイエット・美肌対策・便秘解消・メタボ & 生活習慣病予防まで、ありとあらゆる効果・効能を期待できることが分かってきました。
また、独特のネバネバシャキシャキ食感が非常においしく、どんな食材にも合わせやすくて食べやすいと、お味のほうも大変好評です。
この記事では、そんな
日本発のスーパーフード「アカモク」の栄養成分と効能・効果について、
初心者の方でも120%理解できるように、詳しくかつ分かりやすく説明していきたいと思います。
【目次】
★見出しタイトルの一覧です。
ブログの仕様上、リンクはできませんが、スクロールして興味ある個所からご覧ください。
1.アカモクにはどんな栄養成分があるの?
① フコイダン ― いま世界で最も研究されている、驚くほど効能の多い食物繊維
② フコキサンチン ― 世界でも類を見ない「摂取するだけで脂肪を燃やす」画期的な成分。
③ 食物繊維 ― 主要な海藻類の中でもNO.1の含有量(一度に摂るのが可能な量)です。
④ ビタミン類 ― アカモクにはビタミンもたくさん。特に要注目は「ビタミンK」
⑤ ミネラル類 ― 量や種類が多いだけでなく、とてもバランスよく含まれています。
⑥ ポリフェノール ― 他の海藻や野菜と並べても、アカモクの抗酸化力は天下一品!
2.要するに、アカモクにはどんな効果や効能があるの?
3.アカモク関連記事のご紹介
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1.アカモクにはどんな栄養成分があるの?
① フコイダン ― いま世界で最も研究されている、驚くほど効能の多い食物繊維
アカモクは
「海の納豆」とも呼ばれ、この画像のように強力なネバネバで知られますが、この粘りの正体こそが、ここで紹介する注目成分
「フコイダン」です。
画像:(株)アッキーフーズ
ワカメや昆布、もずくなどの海藻を生で触ると、たいていどれも“ヌルヌル”していますよね。
このぬめりの元となっているのが
フコイダンや
アルギン酸であり、どちらも食物繊維の一種です。
特にフコイダンは、近年世界中で研究が盛んに行われており、美容や健康に役立つさまざまな薬理効果や生理機能が解明されています。
ここでは、その中でも特に次のような重要な効果・効能についてご紹介しますね。
(1) 免疫力の向上
(2) 抗がん作用
(3) 胃を守る効果 (抗ピロリ菌作用)
(4) 抗アレルギー効果
(5) コレステロール低減・血糖値や血圧の上昇抑制作用 (動脈硬化・糖尿病・高血圧予防効果)
(6) 腸内環境の改善 (便秘解消の効果)
(1) 免疫力の向上
フコイダンには、
白血球の免疫機能を活性化する作用のあることが、動物実験で明らかになっています。
免疫力とは、ウィルス性の病気や有害な異物に対抗し、これを撃退・消滅させる抵抗力のこと。
主に血液中の白血球がこの役割を担っていますが、この白血球=免疫細胞にも幾つかの種類があります。
フコイダンは、これらの免疫細胞のうち、
「マクロファージ」や
「NK(ナチュラルキラー)細胞」と呼ばれるものを活性化することが分かっています。
マクロファージは、外から侵入したウィルスや細菌を捕食して、その情報を他の免疫細胞に伝える役割を果たしています。
またNK細胞は、常に体内をパトロールし、ウィルスに感染した細胞や
ガン細胞を見つけて攻撃します。
ですので、風邪やインフルエンザなどの感染症に対してはもちろんですが、次に述べるフコイダンの『抗がん作用』とも関連して、現在最も恐ろしい生活習慣病の1つである
ガンを予防する効果・効能が、フコイダンには大いに期待されています。
(2) 抗がん作用
今、医療や健康などさまざまな分野から最も注目を集めているフコイダンの大きな効能と言えば、この
「抗がん効果」が真っ先に挙げられるでしょう。
上に述べたように、フコイダンには優れた
免疫力増強作用があり、ガン細胞と闘うNK細胞を活性化することでガンへの抵抗力を高めることができます。
しかしそれだけでなく、フコイダンにはさまざまな傑出した抗がん作用のあることが分かってきました。
① ガン細胞を“自殺”に導く「アポトーシス」を誘導し、ガンを死滅させる。
例えばDNAが破壊される、あるいは成長の過程で不要になるなど、個体全体の生命維持を考えたときにもはや存在しないほうがよいと思われる細胞が、自ら積極的に死ぬ、すなわち
プログラムされた細胞死を迎える現象を「アポトーシス」と呼びます。
分かりやすい例を挙げれば、オタマジャクシが蛙になる際にしっぽが脱落するのは、これに当たります。
細胞活動の中心となる
DNAが何らかの理由で破壊されてしまえば、その細胞はもはや個体にとって不要であり有害ですから、本来ならば速やかにアポトーシスを迎えて死滅するはずです。
ところがこのアポトーシスの機能がなぜかうまく働かず、
有害にも関わらず無限に増殖し増え続けてしまう事態、これが要するに
「ガン」という病気なんですね。
このような増え続けるガン細胞に作用してアポトーシスを導き出す効果が、フコイダンにはあります。
つまりフコイダンは、本格的にきちんと利用すれば、
ガンの予防のみでなく治療にまで確かな効果があると考えられているのです。
②ガン細胞が増えるのに必要な血管の新生を抑制する。
ガン細胞も生きていますから、当然ながら酸素や栄養を必要としますね。
ですから、増殖するたびに新たな血管を張り巡らし、酸素や栄養を補給するための“ルート”を確保しているんです。
ところがフコイダンには、この
血管が新たにつくられるのを抑える作用があります。
ガン細胞がいくら増えても、血管がつくられず、酸素や栄養が行き渡らなければ、やがてそれらの細胞は死滅してしまいます。
抗がんに際し、このような素晴らしい効能がフコイダンにはあるとして、手術や抗がん剤に代わる、あるいはそれらと併用する
代替医療の手段として、フコイダンを用いた薬剤やサプリメントの開発が、医療や製薬の現場でいま熱心に進められているところなのです。
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(3) 胃を守る効果 (抗ピロリ菌作用)
フコイダンは
「硫酸化多糖体」と呼ばれる多糖類の一種です。
「多糖体」とはその名のとおり、グルコース、ガラクトース、キシロースなど単糖が幾つも繋がりあった物質のこと。
この多糖体に「硫酸基」がくっついているので、フコイダンは硫酸化多糖体です。
硫酸基とは、硫酸の元になる成分が有機物と結合して無害化された状態のことです。
ところで硫酸基は、胃の粘膜にも存在します。
そしてピロリ菌はこの硫酸基を好み、ここに吸い付いて住処としています。
ですので私たちがフコイダンを摂取すると、
胃の粘膜の硫酸基の代わりにフコイダンの硫酸基がピロリ菌を吸い付け、そのまま腸へと押し流して排出してくれます。
ピロリ菌は胃がんの大きな発生要因となり得ますから、これも立派な抗がん作用の1つと言えるでしょう。
(4) 抗アレルギー効果
先ほどフコイダンには免疫向上効果があると書きましたが、単に免疫細胞を活発にするだけでなく、
免疫機能を正常に整える作用もあるようです。
ウィルスや異物が体に入ってくると、「抗体」と呼ばれるタンパク質がつくられ、この抗体が異物を感知することによりさまざまな免疫反応が起こって体を守る仕組みです。
ところが免疫機能が正常でないと、攻撃する必要のない無害なものに対しても「抗体」がたくさんつくられてしまい、過剰な免疫反応が起きて不要な炎症の症状に苦しめられることになります。
これが
アレルギーのメカニズムです。
フコイダンは、免疫機能を正常な状態に整えることで、過剰な抗体の生成を抑え、
アレルギーを予防や緩和する効果があると言われています。
(5) 中性脂肪とコレステロールの低減 ― 動脈硬化・糖尿病・高血圧の予防効果
フコイダンには、
血中のコレステロール値を下げたり、血糖値や血圧の上昇を抑制する作用があることが、動物実験で確認されています。
例えば脂っこい食事を摂りすぎると、腸から吸収された余分な脂肪が中性脂肪やコレステロールに合成され、血液中を流れて全身に運ばれることになります。
そうすると、血中の中性脂肪値やコレステロール値が高くなるわけです。
フコイダンは水溶性食物繊維ですから、食べ物と一緒に入ってくるそのような
余分な脂肪を、腸内で吸収して一緒に排出してくれます。
また、コレステロールから合成される
胆汁酸(脂肪を消化吸収するために腸内に分泌される)も一緒に吸収して体の外に出してくれますから、その分コレステロールから胆汁酸への合成が進み、体内のコレステロールが消費されてコレステロール値の低下に繋がります。
中性脂肪値が下がれば、血液がサラサラになり、肥満防止やダイエットにも繋がります。
またコレステロール値が下がれば、悪玉コレステロールの酸化による動脈硬化を予防し、血管を丈夫にしなやかに保つことができます。
血管がしなやかで血液サラサラであれば、高血圧になることもありません。
さらに水溶性食物繊維の性質として、
糖質の吸収を穏やかにし、血糖値の急激な上昇を防ぐ作用があります。
ですので、糖尿病の予防にも繋がるわけです(^^)
(6) 腸内環境の改善 ― 便秘解消・美肌の効果
これも後ほど
『③ 食物繊維 ― 主要な海藻類の中でもNO.1の含有量(一度に摂るのが可能な量)です。』の項で詳しく触れますが、フコイダンは水溶性食物繊維として、
腸内環境をよくする効果に優れています。
水に溶けて粘り気を出し、便を柔らかくしてお通じを促します。
また、腸内で発酵して善玉菌のエサとなり、善玉菌を優勢にさせて悪玉菌の繁殖を抑えます。
このように腸内環境が改善されると、便秘の解消が促されるだけではありません。
腸は、免疫細胞の約6割が集まっていると言われ、免疫機能にとって大変重要な器官でもあります。
その腸の調子が整えられることでも、
免疫力の向上に繋がっているのです。
さらに、便秘が解消されれば老廃物や有害物質の排出も進むため、ニキビや肌荒れなどの改善が促され、
美肌効果も期待できます。
② フコキサンチン ― 世界でも類を見ない「摂取するだけで脂肪を燃やす」画期的な成分。
フコキサンチンは、
カロテノイドの一種です。
カロテノイドとはポリフェノール同様、野菜や果物に含まれ、天然の色や香り、苦味成分などの元となっている化学物質のこと。
優れた抗酸化作用を持つものが多く、ニンジンに多く含まれる
β-カロテンや、トマトに多い
リコピン等が有名です。
そしてフコキサンチンは、主に海藻に多く含まれるカロテノイドであり、アカモクを始め、ワカメ・昆布など褐藻類に見られる赤色の成分です。
やはり強力な抗酸化力が期待できますが、ごく最近の研究により、それ以上に多くの傑出した効能を持つことが明らかにされつつあります。
ここでは、特に注目に値する次のような効能・効果についてご紹介しますね。
(1) 抗がん効果 (アポトーシス誘導作用)
(2) 肥満・メタボの予防効果 (脂肪燃焼作用)
(3) 糖尿病の予防効果
(4) 美肌を守る効果 (コラーゲン産生促進、メラニン産生抑制作用)
(5) アンチエイジング (抗酸化作用)
(1) 抗がん効果 ― 強力なアポトーシス誘導作用
「アポトーシス」については、上記のフコイダンの項で説明しました。
簡単に言えば、個体全体の生命をよりよく維持するため、一部の細胞が計画的な “細胞死” を遂げること。
つまりガン細胞を“自殺”に導く効果があるわけです。
海洋カロテノイドのフコキサンチンにも、フコイダンと同じ効果があるようです。
この2つの抗がん成分をどちらも豊富に含むアカモクは、
ガン予防にもかなり有効な天然食品と言えるでしょう。
(2) 特異な脂肪燃焼作用 ― 肥満・メタボ・糖尿病の予防効果
「体内脂肪を燃焼させる」 しかもただ飲むだけで…Σ(゚д゚;) ナヌ !?
フコキサンチンの効果・効能で最も注目すべきなのは、何と言ってもこれでしょう。
皮下脂肪にしろ内臓脂肪にしろ、体の中の中性脂肪は
「脂肪細胞」と呼ばれる細胞に蓄積されています。
この脂肪細胞には
「褐色脂肪細胞」と
「白色脂肪細胞」の2種類が存在します。
褐色脂肪細胞は文字通り褐色をしており、
溜め込まれた余分な脂肪を熱に変換し、エネルギーとして消費するという働きがあります。
変換された熱は、例えば体温を維持する等に利用されているようです。
ですのでこの褐色脂肪細胞の働きが活発な人は、太りにくい体質であると言えます。
一方、
白色脂肪細胞は、
余った中性脂肪を内部にせっせと溜め込んでいく作用をします。
これはこれで、いざ食べ物がなくなったときに備えてエネルギー源を備蓄しているので、大切な働きだと言えます。
けれども飽食とまで言われる現代の食生活では、むしろ摂りすぎた栄養を脂肪という形でどんどん蓄積してしまうので、
肥満やメタボリック・シンドロームの大きな要因となっています。
従来は専門家の間でも、脂肪を燃やして減らすことのできるのは褐色脂肪細胞だけであり、白色脂肪細胞内で脂肪を燃焼するのは不可能だと言われていました。
脂肪を燃やすには、「UCP1」と呼ばれるタンパク質の存在が脂肪細胞内に必要です。
ですが通常は、このUCP1が現れるのは褐色脂肪細胞のみであり、白色脂肪細胞内に発現することはありません。
しかしごく直近の研究により、フコキサンチンを摂取することによって、
白色脂肪細胞にもこのUCP1が現れ、蓄積された脂肪を燃焼する効果のあることが分かりました。
このような画期的な作用が見出されたのは、今のところ世界的にも
フコキサンチンただ一つです。
白色脂肪細胞が肥大・増加し、中性脂肪を溜めすぎることが、肥満やメタボの根本要因であることを考えれば、白色脂肪細胞内の脂肪を消費できる可能性は大変素晴らしく、ひいては
心臓病や脳卒中などあらゆる生活習慣病の予防にも応用されていくでしょう。
(3) 糖尿病の予防効果
脂肪細胞はまた、
「アディポサイトカイン」と呼ばれるさまざまな生理活性物質を分泌しています。
しかし脂肪が過剰に蓄積されると、この分泌されるアディポサイトカインにも異常が起こります。
その影響で、血糖値を適切に調整するホルモンである
インスリンの働きが弱まってしまいます。
つまり、
肥満によって糖尿病が引き起こされるリスクも高くなるのです。
上述したフコキサンチンの脂肪燃焼効果により肥満が解消されてくれば、インスリンも正常に機能することができ、血糖値の上昇を抑えることができます。
またフコキサンチンには、「GLUT4 (グルコーストランスポータ)」と呼ばれる
糖の代謝に必須のタンパク質を活性化することで、血液中の糖質量を下げてくれる作用もあります。
これらの作用から、フコキサンチンは糖尿病の予防にも効果があることが分かっています。
(4) 美肌を守る効果 ― コラーゲンやヒアルロン酸を守り、シミやそばかすを抑える
肌の潤いは、
コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンという3つの成分で守られています。
しかし、肌の新陳代謝に関連する幾つかの酵素が活性化すると、これらの大切な成分が分解されてしまいます。
フコキサンチンは、これらの酵素の働きを抑制し、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンを守って
肌の潤いを保つ効果があります。
また、コラーゲンの産生を促す一方、メラニン色素の発生を抑える作用もあるので、
シミやそばかすを予防する効果も期待できます。
(5) アンチエイジング ― 皮膚や細胞の酸化と老化を抑える
後の
『⑥ アカモクにはポリフェノールも豊富 ― 抗酸化力は天下一品!』の項で詳しくまとめますが、いつまでも体の若々しさを保つには、少しでも体内の活性酸素を減らすことが不可欠です。
フコキサンチンには、同じくカロテノイドのβ-カロテンと同様に
強力な抗酸化力があります。
活性酸素を撃退し、細胞の脂質が酸化されるのを防ぎ、血管の炎症を防止する作用があります。
つまり、皮膚の老化や体内機能の低下を抑え、
動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中などの血管疾患を予防する効果が期待できます。
③ 食物繊維 ― 主要な海藻類の中でもNO.1の含有量 (一度に摂るのが可能な量) です。
ダイエット中の女性やメタボ克服中のお父さんには、どんな食べ物についても食物繊維の含有量は気になるところでしょう。
海藻はどれも、繊維の豊富なヘルシー食材です。
しかしその中でも、
アカモクは特に食物繊維を多く含んでいると言えます。
主要な海藻の
可食部100g当たりに含まれる食物繊維の量を比べてみました。
沖縄もずく(塩蔵品を塩抜き) | 2.0g |
めかぶ(生) | 3.4g |
ワカメ(生) | 3.6g |
アカモク(生) | 5.5g |
刻み昆布(素干し) | 39.1g |
刻み昆布は最も食物繊維が多い…と思ってしまいますが、乾燥状態なので当然です。
しかも昆布は、出汁を取ったり煮物に加えるには重宝しますが、なかなか一度にたくさんは食べられませんね。
それに引き替え、アカモクは酢の物や和え物、味噌汁に加えるなどして、
一度に20~50gは食べることができます。
海藻で食物繊維を摂ろうと思ったら、やはりアカモクがおすすめです。
④ ビタミン類 ― アカモクにはビタミンもたくさん。特に要注目は「ビタミンK」
女性に嬉しい β-カロテンやビタミンCは、ワカメやもずくよりも多い。
β-カロテンは強力な抗酸化作用を持ち、皮膚や細胞を老化から守り、また血液の酸化を防いで動脈硬化やガン、高血圧などの生活習慣病を予防します。
さらに、体内でビタミンAへと合成され、目や皮膚の粘膜を保護する大切な働きをします。
この、いつまでも体の若々しさを保つアンチエイジングに欠かせない β-カロテンが、アカモクにはなんと、
ワカメやもずくの 5倍 も多く含まれるのです。
また、
ビタミンCについてはご存じかもしれませんが、
コラーゲンの生成を助けて肌のハリや潤いを守る。
メラニン色素の沈着を防ぐ。
鉄分の吸収を助けて貧血を予防する。
白血球を活性化して免疫力を高める。
…など、女性の美容と健康にとって大切な効果・効能がたくさんあります。
このビタミンCもまたアカモクには多く、
ワカメやもずくの 2倍 の量が含まれています。
このようにビタミン類も豊富なアカモクですが、中でも特に含有量の高い要注目の成分は、何と言っても
「ビタミンK」 でしょう。
ビタミンKたっぷりのアカモクで、骨粗しょう症を予防しよう。
ビタミンKは、納豆やほうれん草にも多く含まれる脂溶性のビタミン。
血液の凝固に関与し
「止血のビタミン」とも呼ばれる大切な成分です。
ビタミンKが不足すると、皮下出血や粘膜出血など、出血性のトラブルが起きやすくなると言われます。
また、骨の形成を促進して骨や歯茎を丈夫にする働きがあり、最近特に多い
「骨粗しょう症」の予防 に役立ちます。
納豆をよく食べる習慣のある地域では、納豆をあまり食べない地域よりも骨折が少ないことが、研究調査によって明らかになっていますが、アカモクにもそれと同じ効果が期待できます。
カルシウムの吸収を助けることで同じく骨を丈夫にしてくれる
「ビタミンD」と一緒に摂ることで、相乗効果によって骨密度がさらに増加するそうです。
ビタミンDを多く含む食品としては、乾燥きくらげ・干ししいたけ・まいたけ等の
キノコ類や、しらす干し・かつお節・いわし・紅鮭などの
魚介類が知られています。
アカモクを食べて骨を丈夫にしたい方は、これらの食品と一緒に酢の物や和え物、あるいは味噌汁に入れるなどして召し上がるとよいでしょう。
アカモクには
カルシウムも豊富に含まれています。
キノコや魚がアカモクのカルシウムの吸収も促進してくれて、効果倍増ですよ(^^)
⑤ ミネラル類 ― 量や種類が多いだけでなく、とてもバランスよく含まれています。
アカモクは、他の海藻類に比べてミネラルの含有量が非常に高いことでも知られます。
京都府HPの資料によりますと
カリウム | :ワカメの13倍、もずくの23倍 |
カルシウム | :ワカメの2倍、もずくの4倍 |
マグネシウム | :ワカメの4.7倍、もずくの4.2倍 |
鉄 | :ワカメの約2倍、もずくの4.5倍 |
亜鉛 | :ワカメの4倍 (もずくにはほとんど含まれない) |
銅 | :ワカメともずくの3倍 |
どれも私たちの
体内機能の正常な維持に決して欠かせない大切な物質ですが、このように
アカモクに含まれるミネラル量はワカメやもずくの比ではない ことが分かると思います。
⑥ ポリフェノール ― 他の海藻や野菜と並べても、アカモクの抗酸化力は天下一品!
なぜポリフェノールは抗酸化力が強いの?
ポリフェノールは、β-カロテンやフコキサンチンなどカロテノイドと同様、植物に天然に含まれる化学物質で、野菜や果物のさまざまな色や香り、苦味の元となっています。
自ら動けない植物が、紫外線や害虫などから自分の身を守るために備えている成分なので、私たちの体の中に入っても
強力な抗酸化作用や殺菌作用を発揮してくれます。
特に、
紫外線を浴びて内部に大量に活性酸素を生じさせてしまうのは、植物も私たちヒトも同じなので、この活性酸素を除去して皮膚や細胞の老化、血管の炎症を防ぎ、動脈硬化などの生活習慣病を予防して
私たちの体を若々しく保つ力に優れています。
なぜ抗酸化物質が必要なの? 活性酸素はどうして悪いの?
活性酸素は、本来は外から侵入する有害物質や細菌から身を守るために体内で生成される、強力な酸化力を持った殺菌成分のことです。
けれどもこれが増えすぎると、ヒトの体内の細胞をも攻撃してしまい、血管や細胞を酸化させて傷つけたり、機能を衰えさせてしまいます。
この現象こそが、
私たちの老化や生活習慣病を引き起こす全ての元凶であることが、現在では科学的に明らかとなっています。
ですから、いつまでも若々しい肌を保ち、血管や内臓を健康に維持し、ガンや動脈硬化などの恐ろしい生活習慣病を遠ざけるためには、この活性酸素を必要以上に発生させないよう注意しないといけません。
それと同時に、活性酸素を取り除く力のある
抗酸化物質を食べ物から摂取したり、これを体内で合成するために必要な
ミネラルやビタミンを積極的に取り入れる必要があります。
アカモクの抗酸化作用がびっくりするほど強力な理由
ポリフェノールが非常に豊富なアカモク。
さらにそればかりでなく、先述したアカモクの代表的成分、食物繊維の
フコイダンやカロテノイドの
フコキサンチン、そしてワカメやもずくよりも豊富な
β-カロテン、ビタミンC等も、非常に有効な抗酸化物質です。
これらの物質をふんだんに含む海藻アカモクは、まさに天下一品の抗酸化力を持った超ヘルシー食材であり、
「日本発スーパーフード」 の呼び声が高いのもうなずけます。
2.要するにアカモクにはどんな効果や効能があるの?
これまで見てきた、アカモクに含まれる主要な栄養成分から期待できる、アカモク全体の主な効果・効能をまとめます。
効果・効能 | 関連する栄養成分 |
ダイエット効果 (脂肪燃焼作用) | フコキサンチン |
美肌効果 | フコキサンチン、食物繊維、ビタミンC |
腸内環境改善・便秘解消の効果 | 食物繊維 (フコイダン、アルギン酸) |
抗がん効果 | フコイダン、フコキサンチン |
アンチエイジング効果 (抗酸化作用) | フコキサンチン、β-カロテン、ポリフェノール |
血液サラサラ効果 (中性脂肪とコレステロール値の低減) | フコイダン、オメガ3 |
生活習慣病の予防効果 (動脈硬化、高血圧、糖尿病など) | フコイダン、フコキサンチン、オメガ3、その他 |
抗ピロリ菌効果 | フコイダン |
抗アレルギー効果 | フコイダン |
デトックス効果 | 食物繊維、亜鉛 |
ミネラル・バランスの適切な維持 | ミネラル類 (カリウム、カルシウム、マグネシウム) |
骨を丈夫にする効果 | ビタミンK、カルシウム、マグネシウム |
個々の栄養成分の説明では触れませんでしたが、アカモクに含まれる脂質は
オメガ3の割合も多いです。
オメガ3 は、血液をサラサラにして中性脂肪やコレステロールを下げてくれる、本物のヘルシー脂肪酸です。
にもかかわらず、私たち現代人には特に不足しがちです。
逆に過剰摂取によるアレルギーや血管疾患の多発が心配される
オメガ6とのバランスを取るためにも、
必ず意識して継続的に摂らねばならない必須脂肪酸です。
しかしオメガ3は含まれる食材も少なく、一部の青魚や高価な植物油に限られるので、なかなか毎日の摂取が難しい成分。
ですので、
アカモクも貴重な供給源となり得るでしょう。
特にアカモクの褐藻油に含まれるオメガ3は、上記に述べたような豊富な抗酸化物質と共存するので、魚油に比べて酸化しにくく臭いも少ないそうです。
3.アカモク関連記事のご紹介
ガンのアポトーシス作用の主力はフコキサンチンによるものという学説が有力です。
フコイダンと同様にフコキサンチンにもアポトーシス作用があるという書き方は少し違和感があります。
フコイダンの免疫調整の結果、抗がん効果を示す可能性を秘めている程度なのではないでしょうか
by お名前(必須) (2018-01-09 03:11)