「活性酸素を減らしましょう」
「抗酸化食品をたくさん食べましょう」
近頃こんな言葉をよく聞きますね。
私たちも何となく
「活性酸素は体に悪い」
「抗酸化物質で老化を予防しなければ」
と分かってはいるつもりです。
では、なぜ抗酸化作用でカラダの老化を防止できるのでしょうか?
活性酸素は、一体どうして体に悪いのでしょうか?
こんなふうに尋ねられると、なかなか具体的な答えは出せないのではないでしょうか(汗)
活性酸素は、生活習慣病・お肌の老化・脳の老化・目の老化・血管や内臓の老化など、およそ私たちの体全てを老化=劣化させていく最も大きな要因であることが明らかになりつつあります。
日頃からアンチエイジングを心がけ、病気をしないのはもちろん、いつまでも若々しい美しさ、そして健康で幸せな生活を守るためにも、
活性酸素の有害さと抗酸化成分の重要さについてきちんと理解しておくことはとても大切です。
また、ダイエットの成否にも活性酸素と抗酸化作用は大きく関わってきます。
今回は
3つの記事 にわたって、
●活性酸素がどのように私たちの体を老化させるのか?
●抗酸化食品にはどのような効果・効能が期待できるのか?
この2点について、
初心者の方でも120%理解できるように 詳しくご説明していきます。
【目次】
★見出しタイトルの一覧です。
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1.抗酸化物質の基本的な効果・効能 ― 活性酸素はなぜ悪い?
① 活性酸素って一体どんなもの?
② 「体が酸化する」ってどういうこと?
③ 活性酸素からカラダを守るためには、どうしたらいいの?
2.「活性酸素と抗酸化作用」 関連記事のご紹介
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1.抗酸化物質の基本的な効果・効能 ― 活性酸素はなぜ悪い?
抗酸化物質の働き ― それは
活性酸素を除去すること。
言うまでもないですね (^^;)
では、その「活性酸素」とは具体的にどんなものなのでしょうか?
なぜ私たちの体内から極力減らす必要があるのか。
それを見ていきたいと思います。
① 活性酸素って一体どんなもの?
活性酸素とは、通常の酸素分子が電子を奪われるなどして活性化し、酸化力が強くなっている状態のものを言います。
例えば、最も発生しやすい活性酸素
「スーパーオキシド」は、左下図のように通常の酸素分子よりも電子を1つ余分に持っています。
つまり、普段安定している酸素分子よりもマイナスの負荷が強く、それだけ電気的に不安定です。
ですので、他の物質から電子を奪って安定しようと、いつも周囲を狙っている状態です。
この、
“電子を奪う”という行為が、すなわち相手物質を
「酸化する」ということです。
物質は、電子を奪われると酸化し、例えば鉄であれば錆びつくなど “劣化” してしまいます。
この劣化が私たちの体内で起こると、それがカラダの老化となり、私たちは名実ともに年老いていくのです。
※ 上の図について
上側が酸素分子、下側がスーパーオキシドの分子モデル。
小さな黒丸が、電子です。
下の黄色い矢印の部分、上の酸素分子よりも電子が1つ多いのが分かりますね。
活性酸素は、私たちの体内で、呼吸によっても発生しますし、白血球など免疫細胞が紫外線やウィルスなど有害物質を退治する際につくり出したりします。
活性酸素は、その強い酸化力によって、体内に侵入した細菌や異物に対して殺菌作用を発揮し、私たちの体を守ってくれます。
また、体内の酵素の働きを活発にしてくれる作用もあります。
つまり本来は私たちの体に必要な役割を果たしてくれるのですが、あまり増えすぎてしまうと、今度は健康な私たちの皮膚・内臓・血管などの細胞まで攻撃してしまい、私たちの体を酸化してしまいます。
② 「体が酸化する」ってどういうこと?
「酸化」とは、すなわち「劣化」のことです。
鉄が錆びると、赤くなりボロボロに剥げてしまいますね。
リンゴを切って放置しておくと、切り口が茶色く変色して味も落ちてしまいます。
これらは皆、
「酸化」という化学変化を受けているのです。
私たちの体内でも、これと似たようなことが起こると考えれば分かりやすいです。
私たちヒトの体は、
約37兆個の細胞で構成されていると言われます。
これらの細胞が活性酸素に酸化され、少しずつ劣化していくことで、私たちの体は「年老いて」いくのです。
具体的に言えば、カラダの細胞や組織に使われている脂質が酸化され
“過酸化脂質”となることで、細胞や組織の活動が硬直し、健康を維持するのに必要な体内機能が低下してしまうことです。
例えば、全身に酸素を運んでいる赤血球が活性酸素に酸化されると、赤血球の柔軟性が奪われ、末端の細い血管を通れなくなってしまいます。
すると、指先や脳など血管の細い場所には酸素が行き届かず、細胞は生命活動に必要なエネルギーを十分に生産することができません。
当然の結果として、いろんな体調不良が生じることになります。
また、血中で中性脂肪やコレステロールを運ぶリポタンパク質が酸化されると、異物と見なされて免疫細胞から攻撃の対象とされ、いずれは動脈硬化や高血圧の原因となります。
この他にも、お肌にシワや黒ずみをもたらすなど、活性酸素による体内の脂質の酸化は、私たちの体にいろんなダメージを与えてしまうのです。
③ 活性酸素からカラダを守るためには、どうしたらいいの?
けれども逆を考えれば、
活性酸素を少しでも多く体内から減らすことで、体の細胞を酸化による“錆びつき”から守り、皮膚や内臓や血管の老化を遅らせることができます。
そうすれば、加齢にも負けず、若々しく健康な体を維持することができるということです。
そのためには、
野菜・果物・海藻・豆類などに含まれているさまざまな抗酸化成分を、日頃から積極的に体内に取り入れるよう心がける必要があるでしょう。
具体的には、
ビタミンC・ビタミンEなどビタミン類、
亜鉛・セレンなどミネラル類、そして
ポリフェノール、カロテノイド、イソチオシアネートなどの機能性成分が挙げられます。
では
次の記事で、活性酸素を抑制することによってこれらの抗酸化物質がもたらしてくれる数多くの効果・効能について、より詳しくご説明したいと思います。
次の記事
【抗酸化作用とは②】活性酸素除去による効果・効能が120%よく分かるページです。
2.「活性酸素と抗酸化作用」 関連記事のご紹介
2016-06-20 15:29
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