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【黒後愛さんの全てが分かる②】女子バレー界ニューヒロインの密かな涙とは…?

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   画像出典:Sportsnavi

今年の春高バレーで、見事に優勝を勝ち取った下北沢成徳高校。
その成徳のチームメンバーの中でも、一際鮮やかなプレーで注目を浴びたのが、2年生エースの黒後愛選手。

決勝でも「全部私に持ってきて。全部決めるから」と果敢にトスを呼び、その言葉どおり次々と得点をものにした強さ。

一方、人前ではいつも元気で、インタビューでも愛くるしい笑顔を見せてくれます。


でも、1年生にしてエースを任されてからというものの、そんな明るい姿からは想像できない苦しみもたくさん経験したようです。

周囲の期待に応えねば…というプレッシャー、相手チームの徹底マークと強固なブロック、試合直前のケガやスランプ、得点できず仲間に申し訳ないと思う気持ち…。


この記事では、春高バレーで人気の沸騰した黒後選手について、エースとしての苦労や成長、そしてついに悲願の優勝を果たすまでのドラマチックな過程を振り返りたいと思います。

また「普段どんな練習をしているのか」「名だたるバレー人からどれぐらい高い評価を受けているのか」についてもまとめました。

【目次】

★見出しタイトルの一覧です。
ブログの仕様上、リンクはできませんが、スクロールして興味あるところからご覧くださいね。

1.黒後選手は、普段はどんな練習をしているの?
2.春高バレー優勝は汗と涙の結晶!愛さんと成徳チームが遂げた変化

① 1年生エースとしてのプレッシャー
② 今年は2年生エースとしてチームを牽引…見事優勝へ!

3.黒後選手への周囲の評判~サオリン以上!?

① 成徳のOG、全日本の眞鍋監督などの評価
② 下北沢成徳バレー部、小川監督の評価

4.黒後愛さん名言集
5.宮部愛梨選手とどっちが強い?



【関連記事】

黒後愛さんについては、他にも4つの記事に詳しくまとめました。

↓↓下のインデックスページより、お好きな記事にジャンプしてご覧ください。
東京オリンピックのニューヒロインはこの人!黒後愛さん(バレーボール)関連記事

身長・プロフィール・最高到達点、驚異のバレー経歴、父や姉などバレーボール一家の家族について、充実の寮生活、女子高生としてのちょっとお茶目な素顔…その他、可愛い・すごい・感動的な画像集…etc.









1.黒後選手は、普段はどんな練習をしているの?


下北沢成徳は、多くの有名バレーボール選手を輩出した名門中の名門校。
当然ながら練習も厳しく、平日は学校の授業以外はほとんどバレーの練習に費やし、土日はひたすら練習試合…というハードな毎日のようです。

朝は5時に起きて自主練。8時に登校。
放課後3時半から練習を始め、筋トレ・ダッシュ・ボールを使った練習など全てを合わせて夜9時~9時半頃に終了。
10時に寮へ帰り、夕食などを済ませて11時半に就寝。
『セブンティーン 2014年11月号』を参考にさせていただきました。

これが基本的な1日のスケジュールだそう…凄まじいですね(゜д゜;)


weight-training.jpg毎週月曜日が筋トレの日で、腹筋・背筋を150回ずつ、さらに幾つかのウェイトトレーニングをみっちりこなしています。

相手チームが恐れるあの強烈なスパイクは、この地道な特訓で強化された全身の力によって繰り出されているのです。
画像出典:リアルフィジカルトレーナーズ


成徳高校では、基本となる体づくりのため、筋トレと同時に走り込みも重視しています。

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画像出典:フジテレビ「ミライ☆モンスター」

特に今年の春高バレーの前には、800m×1、400m×3、200m×3、100m×4、50m×8、総計3000m以上にもなるダッシュを必ず毎日繰り返すことで、開幕5日間の連戦を乗り越え、最後まで自分らしい最善のパフォーマンスができる体力を、黒後さんも他の出場メンバーもしっかりと身に付けました。

それが功を奏して、見事に優勝を勝ち取ったんですね。
黒後選手も、走り込みのおかげで最後まで強いスパイクを打てるようになり、声も出し続けられるようになった、何よりもしんどいときに「もう一度やれる」と精神的に踏ん張れるようになったと、その効果を実感していたようです。


でも…少しは休息も必要なのでは? と思わず心配になりそうですが、ご安心を。
試合のない週末前の金曜日がオフで、チームメイトと一緒に“ラウンドワン”に行ったり映画を見に出かけたりして楽しんでいるそうです。


2.春高バレー優勝は汗と涙の結晶!愛さんと成徳チームが遂げた変化


下北沢成徳高校は、春高バレーに6年連続、14回出場、そのうち3回優勝しているという名門中の名門校。

バレー部にも当然、レベルの高いライバルがひしめいています。

そんな強豪校で、1年生にしてレギュラー抜擢、それも試合で得点するべきエースとして採用されるという“重責”を背負った黒後選手。

そのプレッシャーも並々ならぬものがあったようで、次々と襲いかかる壁やスランプに苦しみました。


別記事でご紹介している動画をご覧いただいても分かるかと思いますが、黒後さんはいつでも仲間と賑やかに過ごす、明るく元気な女子高生。

Ai7.jpgでもそんな黒後さんが、1年生でエースを担うプレッシャーについて尋ねられると、懸命に笑顔を見せながら思わず涙をこぼす場面も…。

やはり、普段のあの爽やかな笑顔の裏には、並々ならぬ苦労や重圧があるようです。

(2015年1月4日放送 ミライモンスターより)


① 1年生エースとしてのプレッシャー


まず1年生のときには、試合の度に相手チームに徹底マークされ、得意のスパイクがことごとくブロックされて決まらないという難題にぶつかりました。

エースなのに得点できないもどかしさは、黒後さんをかなりつらい気持ちにさせたようです。


しかし黒後選手は苦心の末、ブロックアウトの練習に励みました。
“ブロックアウト”とは、スパイクを直接相手コートに入れるのではなく、相手ブロックの手に当ててコートの外にボールを弾き出して得点するテクニックです。

相手のブロックを逆に利用してポイントを取る。
いつも精度の高いブロックが立ち塞がる黒後さんのスパイクの際には、むしろ絶好の作戦と言えました。


その成果があり、初の春高バレー東京大会では、同じく強豪、文教学院大女子に第1セットを取られつつも、最後はフルセットで勝利。

名将、小川良樹監督から「スパイクが決まらなくても、次に決めれば良いんだ」と言われ、気持ちの切り替えができたのがよかったと試合後に語った黒後さん。
精神的にも大きく成長したようです。

こうして春高バレーの出場権を手に入れた成徳でしたが、全国大会では準々決勝で千葉の柏井高校に敗れ、ベスト8で敗退しました。
毎年、全国での優勝を目指している成徳にとっては、大変悔いの残る結果となりました。






② 今年は2年生エースとしてチームを牽引…見事優勝へ!


全体的に不調だった前年度のリベンジを果たすべく望んだ2年目でしたが、夏に左足首を痛め、思うようにスパイクができず、成徳は高校総体・国体ともに東京代表の座を逃してしまいます。

エースとしての自信を失い、黒後選手は「つらくて泣いたときもあった」と後に語っています。


しかし黒後さんを始め、成徳のチームメイトは、プレーの力だけでなく意識も非常に高いメンバーの集まり。

インターハイ予選敗退を境に危機感を募らせた選手たちは、「どうして勝てないのか」「今の自分たちに足りないものは何か」を模索すべく何度もミーティングを設けました。

それまで、互いに遠慮して言えなかった本音や批判も、あえてはっきりと口にするようになりました。
エースの愛さんも、精神面のムラや弱さなど、3年生から厳しい指摘を受けました。

成徳がどんな変化を遂げて春高で優勝できたのか―こちらに詳しい充実した記事が載ってます。 Sportsnavi「試練の夏を乗り越えた下北沢成徳 変化を続けてたどり着いた春高の頂点」


さらに、何度も試合のビデオを見返すなど、選手たち自らがパフォーマンスを改善するための研究に取り組みました。

そして、自分たちで考案した練習方法で“ブロック”技法の強化に臨みます。

セッター役が投げるボールを台の上から打ってスパイクさながらの打球感を出し、より実戦に近い感覚でブロック練習を繰り返しました。

また、上体が流れないよう、体と腕をしっかり安定させる、そして複数でもブロッカー同士で隙間ができないよう、堅固な壁をつくることを心掛けました。

小川監督も、選手たちが自ら熱心に取り組む姿を見て「いい方向に向かっていたので、口出ししなかった」と言っています。


自分たちで弱点に向き合い、克服しつつあるという思いは、大きな自信にも繋がったのでしょう。

今年の春高バレー全国大会では、1回戦で高松商をストレートで下した後、3冠を狙う強豪、九州文化学園に勝利するなど、プレーの度に勢いをつけ、ノーシードから一気に決勝まで上り詰めました。


決勝戦の相手は、東京予選で負けた八王子実践高校。

block.pngしかしここでも、徹底的に強化されたブロックが見事に功を奏します。

八王子実践のエース、東谷玲衣奈(トウコクレイナ)さんの鋭いスパイクを、黒後選手始め成徳メンバーが一丸となり、ことごとく跳ね返しました。


この決勝では、成徳がブロックだけで13点を獲得しています。

黒後さんも、東谷選手のスパイクを3度立て続けに阻むなど、高い堅固なブロック3得点を上げました。
 画像出典:SANSPO.COM


そしてマッチポイントを迎えた最終局面、黒後さんが力強いスパイクで、1年生の頃から特訓を重ねたブロックアウトを決め、成徳に悲願の優勝をもたらしました。

※こちらの記事にある動画で、この場面を見ることができます。


また、この大会で黒後さんは見事に最優秀選手賞を受賞しています。

試合後のインタビューで「ご家族へのメッセージ、感謝の気持ちをお願いいたします」と言われ、観客席の父に向かって手を振り「勝ったよー!!」とすごく嬉しそうに叫ぶ声と姿が、とてもかわいくて印象的でした。

interview.jpg

↑そのときのインタビューの様子。
黒後さんのトレードマーク、この満面の笑顔です。

画像出典:フジテレビ「ジャパネット杯 春の高校バレー」

※こちらの記事に、このインタビューの様子を映した動画があります。


3.黒後選手への周囲の評判~サオリン以上!?


女子バレーにおける類い稀なる逸材として、関係者からの評価も目を惹くものがあります。

分かりやすいように、実際の文言を若干修正している個所があります。

① 成徳のOG、全日本の眞鍋監督などの評価


●元全日本メンバー、荒木絵里香さん
「プレースタイルがすごくしなやかで柔らかくて、本当に先が楽しみな選手ですね」


●元全日本メンバー、大山加奈さん
「黒後選手は、木村沙織選手のようにとても器用で何でもこなすタイプですね」

「小川先生(下北沢成徳の小川監督)が『沙織よりすごい』と絶賛されていたので、どんな選手だろうと実際にプレーを見たら、本当に沙織の1年生のときよりもすごい。むしろ沙織を超えてくれるんじゃないかと思う


●全日本女子チームの眞鍋監督
「パワーがあってコース打ちも上手い。今後経験をすれば非常に楽しみな選手の一人ですね」
「木村沙織の器用さと大山加奈のパワーを併せ持っている」

●TeamCORE(東京オリンピック強化プロジェクト)での紹介文より
「オールラウンドにプレーできる選手。バレーセンスの高さを感じさせる」






② 下北沢成徳バレー部、小川監督の評価


Manager_Ogawa.png型にはめず、選手の自主性を伸ばす指導力と人柄、将来を見据えた技術向上や体力強化などに定評のある、下北沢成徳高校バレー部監督の小川良樹さん。

「下北沢成徳高校は、なぜ多くの日本代表選手を輩出できるのか」等、アスリートとしての楽しみを重視する指導方法や哲学について語った、優れた著書もあります。

画像出典:BS朝日「SPORTS X スポーツクロス」


そんな名高い小川監督ですが、自身のチームの選手である黒後さんへの評価もかなり高いものがあるようです。

「木村沙織は巧く打つタイプでしたけども、黒後愛はすごいボールを打てる選手。しかも巧さも兼ね備えている。こんな選手はなかなかいない」

「(1年生でエースを務めたことについて)すごいことですね。ポイントゲッターとか、ゲームを左右するような責任のあるボールを打つのは、基本的には上級生になる。

長く監督をやっているが、そういうポジションを1年生が担っているという経験は、私が監督を始めてからこれまで一度もありません

愛はものすごくバランスがとれた選手です。体に力があって、なおかつ巧いので、すっとかわすようなプレーもできる。

レセプションもいいですし、(強烈なスパイクの印象が目立つが)実は二段トスを上げたり、フェイント処理といった繋ぎのプレーがすごく上手です」

※レセプション:サーブレシーブ(相手からのサーブをレシーブで受ける)のこと


小川監督は、黒後選手の今後についても、大きな期待をかけているようです。

「さらに体を強くして、最高到達点310cmぐらいはぜひ行ってほしい。

非凡な素晴らしい才能と感覚を持っているので、それが世界に通じるように、高校3年間の中で体をつくることを意識して、自分の能力を引き上げてほしい」


黒後選手にとって高校3年間は、将来世界と戦う際に外国人に負けないパワーを持つための基礎的な体力づくり、つまりさらなる飛躍のための土台づくりの期間に過ぎないと言うのです。

春高バレーなんてまだまだ序盤、という感じですかね。
末恐ろしい?本当に先が楽しみな選手です。


4.黒後愛さん名言集


ここで、黒後選手本人の口から、バレーボールに対する思いを聞いてみましょう。

Ai8.jpg「チームに頼ってもらえるような選手になりたい」
「ここぞというときに頼ってもらえるように、これからの一戦一戦を大事にやっていきたい」


今年の春高バレー1回戦、対高松商戦の際のインタビューで。
自分がチームの中心的存在であることをよくよく心得た言葉。エースとしての責任感の強さを感じさせます。

「東京オリンピックで金メダルを獲ることです」

TeamCORE(東京オリンピック強化対象選手)に選ばれたときに語った、将来の一番大きな夢。
画像出典:Sportsnavi

「目標は木村沙織さん。スパイクがよくて、レシーブも上げられる」

木村沙織さんを尊敬しており、下北沢成徳を進学先に選んだ理由の一つでもあったようです。
やはり技術に優れた万能型のエースを、自分の理想像としているのですね。


(「バレーボールは好きですか?」と尋ねられて)
「好きです。チームプレイの競技なので、みんなで勝ったときにみんなで喜べるところが好きです」


『みんなで喜べるところが好き』
ずば抜けた実力の持ち主でありながら、いつも仲間と一緒に明るく元気に過ごしている、黒後さんらしい言葉ですね。


5.宮部愛梨選手とどっちが強い?


Airi_1.png昨年の春高バレーで優勝した大阪・金蘭会高校のエース、宮部愛梨(ミヤベアイリ)選手も、黒後選手と同じく2年生で、次代の全日本ヒロイン候補と言われる黒後選手のよきライバルです。

黒後選手と同じく、2020年の東京オリンピック出場候補選手として、強化プロジェクト(TeamCORE)参加メンバーとして名前を連ねています。

画像出典:Sportsnavi

以前フジテレビで放送された『ミライ☆モンスター』でも、「ライバルは誰ですか?」との質問に黒後選手は「やっぱり、愛梨ですね」と答えています。


宮部選手は、日本人の母とナイジェリア人の父を持つハーフで、1m82cmの長身。
抜群の跳躍力と長く柔軟な手足を生かし、高校生ながら最高到達点310cmという桁外れの高さから、プロ顔負けの驚異的なスパイクを繰り出します。

同じ世代の同じくスーパーエースとして、黒後さんも宮部さんのことはかなり意識している様子。


ただし、周囲の客観的な評価によると、バレーの総合力としては黒後選手のほうが上回るとの見方が強いようです。

先にも述べましたが、黒後さんはスパイクだけでなく、レシーブ・トス・その他細々とした技術面でも、攻守の全てを高い次元でこなせる、バランスの良いオールラウンダー。


それに対して宮部選手は、現時点では“攻撃特化型”の印象が強く、TeamCOREの紹介文でも『攻撃だけではなく、ディフェンスもこれから磨いていきたいところ』と評されています。

しかし、ナイジェリア人の父から受け継いだと思われる素晴らしい身体能力は本物ですから、これから時間をかけてディフェンス力も磨いていけば、将来どれほどの“モンスター”となるのかは…ちょっと想像つきません(汗)。


こんな宮部さんと「非凡な才能」を誰もが認める黒後さんが、互いを意識して競い合い、それぞれの類い稀なる能力にさらに磨きをかけていけば、4年後にはまさに無敵の看板エースとして全日本を率い、悲願の金メダルをもたらすことも夢ではないかもしれませんね。

【関連記事】

黒後愛さんについては、他にも4つの記事に詳しくまとめました。

↓↓下のインデックスページより、お好きな記事にジャンプしてご覧ください。
東京オリンピックのニューヒロインはこの人!黒後愛さん(バレーボール)関連記事

身長・プロフィール・最高到達点、驚異のバレー経歴、父や姉などバレーボール一家の家族について、充実の寮生活、女子高生としてのちょっとお茶目な素顔…その他、可愛い・すごい・感動的な画像集…etc.







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