画像出典:フジテレビ「ミライ☆モンスター」
今年の春高バレーで話題をさらった、注目の女子バレーボール選手、
黒後愛さん。
木村沙織さん、荒木絵里香さんなどを輩出した強豪、
下北沢成徳(シモキタザワセイトク)高校の2年生エース。
近い将来、必ずや全日本の中心的スターになると言われる、期待の逸材です。
その評判はというと、
「サオリンの高校生のときよりもすごい!」との声まで早くも聞かれるほど。
バレー選手としての飛び抜けた実力だけでなく、
「笑顔がとってもかわいい!」とネット上でも噂が広がり、人気を集めています。
彼女の経歴、バレーでの活躍やプライベートについても世間の関心が高まっている様子。
そんな黒後愛選手について、可能な限り詳しくアプローチしてみました。
【目次】
★見出しタイトルの一覧です。
ブログの仕様上、リンクはできませんが、スクロールして興味あるところからご覧くださいね。
1.黒後愛さんのプロフィール
2.黒後愛さんのバレーボール経歴~中学生の頃から一際輝いていました。
① 主な経歴(表)
② バレー一家、黒後家に生を受け、8歳からバレーボールを。
③ 女子バレーの強豪、東京の下北沢成徳高校へ
3.今後の進路はどう考えているの?
4.黒後選手のバレーボールの実力、最高到達点は?
① 最高到達点(スパイク時の最も高い打点の床からの高さ)
② スパイクの最高速度
③ ポジション、攻撃の得意パターン
④ でも実は…「レシーブが好きです」
⑤ 黒後さんの万能性が求められる全日本の新戦術「ハイブリッド6」とは?
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1.黒後愛さんのプロフィール
●黒後 愛 | (くろご あい) |
●生年月日 | :1998年06月14日(17歳) |
●身長 | :181cm(2016年現在) |
●体重 | :68kg(同上) |
●出身地 | :栃木県宇都宮市 |
●出身Jr.チーム | :サンダース(宇都宮市) |
●出身中学校 | :宇都宮市立若松原中学校 |
●現在の所属 | :下北沢成徳高校2年生 |
画像出典:SANSPO.COM
高校2年生で身長181cm、体重68kg という大きめの体を生かして、とてもパワフルで速い弾丸スパイクを相手コートに打ち込みます(最高到達点や時速など詳細は後述)。
バレーボール選手としては恵まれた体格と言えるでしょう。
2.黒後愛さんのバレーボール経歴~中学生の頃から一際輝いていました。
① 主な経歴(表)
年度 黒後さんの学年 | 黒後さんの経歴 |
1998年度 0歳 | ・栃木県宇都宮市に生まれる。 |
2007年度 小学3年生 | ・姉の影響でバレーボールを始める。 宇都宮市のバレーボールジュニアチーム「サンダース」に入部。 |
2009年度 小学5年生 | ・サンダースが第7回全国スポーツ少年団交流大会で全国3位入賞。 |
2011年度 中学1年生 | ・宇都宮市立若松原中学校に入学、バレー部に所属。 |
2012年度 中学2年生 | ・全日本中学選抜(中学生年代の全日本チーム)の女子メンバーに選出される。 |
2013年度 中学3年生 | ・第27回JOCカップ全国都道府県対抗中学大会に栃木県代表メンバーとして出場、“優秀選手賞”を受賞する。 |
2014年度 高校1年生 | ・東京世田谷の下北沢成徳高校に入学、バレー部に所属。 ・U-19全日本代表候補に選出、アジアジュニア選手権に向けた合宿に参加。 ・2020年東京オリンピック強化選手として「TeamCORE」のメンバーに選出される。 ・成徳バレー部、国体で全国3位に。 |
2015年度 高校2年生 | ・第14回世界ユース女子選手権大会(U-18)に出場。 ・春高バレーで下北沢成徳が優勝。黒後選手が大会MVPに選ばれる。 |
② バレー一家、黒後家に生を受け、8歳からバレーボールを。
小学生のとき、栃木県の強豪ジュニアチーム「サンダース」に入部しました。
5歳年上のお姉さんがすでにバレーボールをやっていたので、愛さんも興味を持ったようです。
お父さんもお母さんも元バレー選手という家庭に育ち、幼い頃からバレーボールをよく触っていたと言います。
※黒後愛選手のご家族や普段の生活については↓↓↓こちら。
【黒後愛さんの全てが分かる②】父も姉も春高バレー経験者
サンダースは、県大会で何度も優勝し、毎年全国優勝を目指しているという、地元では有名な小学生女子バレーボールチームです。
黒後さんもこのチームで、全国一桁代の入賞を何度か経験しました。
画像出典:BS朝日「SPORTS X スポーツクロス」
↑全国スポーツ少年団交流大会で3位になったときの写真。
また、若松原中学校バレー部も、毎年行われる中学総体のバレーボール大会(全日本中学校バレーボール選手権大会)の全国大会に出場するなど、強豪と言ってよいでしょう。
ちなみに、この若松原中学校バレー部の監督を、黒後愛さんの叔父に当たる黒後昭さんが務めておられます。
黒後愛選手も、この若松原中学校在学時に、都道府県対抗試合(第27回JOCカップ)の栃木県代表メンバーに選出されて活躍、特別表彰で「優秀選手賞」を受賞しました。
また中学2年生のときには、全日本中学選抜(中学生年代の全日本チーム)の女子メンバーに選ばれ、日の丸を背負って世界での戦いを経験しています。
中学生にして、すでに華々しいキャリアを持っていたんですね。
画像出典:BS朝日「SPORTS X スポーツクロス」
③ 女子バレーの強豪、東京の下北沢成徳高校へ
中学卒業後は、OGに
木村沙織さん、荒木絵里香さん、大山加奈さんなどがいるバレーの名門、下北沢成徳高校に進学。
※ 左から順に、木村沙織さん、荒木絵里香さん、大山加奈さん。
下北沢成徳のバレー部は、ダッシュや筋力トレーニング、体脂肪の管理など、プレーの基礎となる体づくりに重点を置いた練習で知られています。
黒後さんは進学先に悩みましたが、将来的に世界を相手に戦える強さを身に付けるにはまず体力の強化が必要と考え、この成徳高校を選んだそうです。
選手層の厚い下北沢成徳で1年生にしてレギュラーの座を獲得したのは、異例中の異例のこと。
この年の国体でもエースとして活躍し、下北沢成徳チームを全国3位に導きました。
また個人的にも、U-19(19歳以下)全日本代表候補に飛び級で選出されるなど飛躍し、この頃から2020年の東京オリンピックも少しずつ意識し始めたようです。
しかし一方、注目度が高まるごとに相手チームのマークとブロックも厳しくなり、エースでありながら得点できないという大きな試練にぶつかります。
黒後選手にとって初の春高バレーは、3回戦で柏井高校(千葉)に敗れ、ベスト8進出ならず。
画像:Sportsnavi
そして今年度、2年生エースとなっても、ケガのためにスパイクの調子が上がらず、高校総体(インターハイ)・国体とともに東京代表の座を逃すなど、屈辱の時期が続きました。
しかし8月、黒後さんはペルーで行われた世界ユース選手権に出場。
これが転機となり、守備の重要性に改めて気付かされ、意識が高くなったと言います。
今年の春高バレーでは、下北沢成徳が見事に決勝を制し、3年ぶり3度目の優勝を果たしました。
黒後さんは、この大会で見事にMVP=最優秀選手賞を受賞しています(左の画像)。
また、日本バレーボール協会が立ち上げた2020年東京オリンピック強化プロジェクト(TeamCORE)対象選手として、ワールドカップに出場した大竹里歩さんや宮下遥さん等とともに選出されています。
まさに東京オリンピックのプリンセス候補として、今もっとも注目を集めている、女子バレー界の超花形新人と言えるでしょう。
画像出典:Sportsnavi
3.今後の進路はどう考えているの?
将来は全日本チームに入り、2020年東京オリンピックでプレーすべく、高校卒業後は実業団チーム所属か大学進学を考えているそうです。
2020年には、黒後選手は22歳になります。
バレーボール選手としては脂が乗りつつあり、体力的にもまさに最盛期に差しかかる頃合い。
オリンピックに出場して素晴らしいプレーを見せてくれるには最適な年齢になると言えるでしょう。
4.黒後選手のバレーボールの実力、最高到達点は?
① 最高到達点(スパイク時の最も高い打点の床からの高さ)
スパイク時の最高到達点は、なんと302cm。
あの木村沙織さんの最高到達点が304cm、去年のワールドカップで話題になった古賀紗理那さんが305cmですから、まさに全日本クラスであることが分かると思います。
下北沢成徳高校バレー部の小川良樹監督も、「(体力と能力を上げて)310cmぐらいはぜひ行ってほしい」と語っています。
将来的ポテンシャルも大きく、まだまだ最高到達点は伸びそうです。
画像出典:SANSPO.COM
本当に310cmのスパイクを打ってくれる日が来るのでしょうか?
楽しみですね(●^^●)
② スパイクの最高速度
また、得意の弾丸スパイクの最高速度は、87km/時。
これも、全日本の主要アタッカーの速度が約90kmとのことですから、高校生としては桁外れの威力と言えます。
実際、下北沢成徳のチームメイトが声を揃えて、黒後さんのスパイクを「すごく恐い」「受けたくない」と言っています。
③ ポジション、攻撃の得意パターン
コート内でのポジションはもちろん、ウィングスパイカー。
特にライトからコースを狙い、角度のある鋭いスパイクを打ち込むのが得意です。
木村沙織さんを彷彿とさせる技術力の高さに加え、大山加奈さんを思わせるパワフルさも持ち合わせています。
3mを超える高さから、力のある“重たいボール”が凄まじいスピードで、しかもこちらのスキを巧みに突いて落ちてくるかと思うと、本当に脅威ですよね。
画像出典:VABOchannet
下北沢成徳と対戦する相手が、黒後さんを警戒して徹底的にブロックしてくる理由もよく分かります。
④ でも実は…「レシーブが好きです」
これほどに強力な武器を備えているのも関わらず、黒後選手は意外にも、「一番得意なプレーは何ですか?」との質問に対し「得意というか、レシーブが好きです」と答えています。
相手のアタッカーが思いきり打ってくるボールをうまく上げるのが快感なのだそうです。
また黒後さんは、スパイクだけでなく、レシーブ・トス・サーブ・ブロックともに安定感があり、攻守両面に優れたオールラウンダーとして知られています。
中学生のときには、バレー部員が6人しかいなかった年もあったそうで、どんなポジションでもこなしているうちに万能になったのだとか。
⑤ 黒後さんの万能性が求められる全日本の新戦術「ハイブリッド6」とは?
画像出典:Sportsnavi
折しも全日本チームは今『ハイブリッド6(シックス)』と呼ばれる新戦術に取り組んでいます。
バレーボールは元々、ポジションによる役割分担がある程度決まっているようなところがあります。
相手のボールを、ミドルブロッカーがブロック、もしくはリベロが拾う→セッターがトスする→ウィングスパイカーがスパイクする…といったように。
もちろん実際のプレーではこの限りではないんですが、オーソドックスにやっていると何となく相手の流れも見えてしまうときが再々ある。
特にアタッカーは、一般的にレフト・ライト・センターに分かれているので、トスが上がると次にどこから誰が打ってくるか、相手からも読めてしまいますね。
そこで、海外の選手に比して平均身長の低い全日本が他の国々にはない強みを持つために、バレーボールとしては型破りな新戦術を考案したのです。
それが
「ハイブリッド6」。
要はポジションに関わらず、機に応じて6人全員がどこからでも柔軟に多彩な攻撃ができるようにしようということ。
ということは、コートに立つ全員があらゆる攻撃パターンはもちろん、さまざまな守備のパターンにも対応しなければならなくなります。
つまり、アタッカーだからと言って強烈なスパイクのみに特化すればいいわけではなく、守備も含めてさまざまなテクニックを身に付ける必要があります。
そのような
バランスのとれたオールラウンダーが、これからは全日本チームに求められるということです。
とすると、高校生の現時点ですでにどんなポジションでもレベル高くこなすことのできる黒後さんは、まさに
次世代の全日本を担うにふさわしい期待の選手であると言えるでしょう。
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