“クロネコヤマト”でお馴染みのヤマトホールディングスが、2,000億円もの資金を投じて新たな物流インフラの整備に乗り出す構えを明らかにしています。
ヤマトホールディングスの元代表取締役社長、木川眞さんによると、
●物品の製造過程におけるコスト削減システムについては、日本の各企業は既に徹底追求して世界でもトップレベルを実現しており、これ以上は成果を望めない。
●しかし、出荷から消費者の手に渡るまでの物流過程においては、まだまだ改善の余地を見込める。
とのことです。
例えば、Amazonなど一部の大手が「当日配送」サービスを実施していますが、この「当日配送」のメリットは、単に一般消費者を満足させるだけでなく、メーカーから商品を卸して売る小売業者にとっては、余分な在庫を確保するコストが省けるというメリットがあります。
つまり、全ての商品が当日配送されるという保証があれば、その日一日分の在庫があれば充分なため、多くのストックを抱えるための敷地代、建物代も要らなければ人件費も不要になります。
その他にも様々な面で、物流改革による大幅なコスト削減が可能だと木川元社長は語っており、超高速配送など新たなサービスを実現するための大規模な物流インフラ整備が必要だそうです。
これまで日本企業は、原資購入から生産までの製造コストには非常に敏感で、様々な試行錯誤により徹底管理と効率化を追いかけてきたのに、なぜか出荷以降の物流コストには関心が低かったようです。
その、誰もがあまり見ようとしない部分に目を付け、新たな可能性を切り開く。
それをやろうとしているのが、Amazonでありヤマト運輸なのですね。
人類の、物を変える力、進化する力――その原理というか縮図を見た思いです。
2013-09-18 10:38
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